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産業廃棄物の運搬方法と車両・容器の決まり

監修:行政書士 渡邉徳人(行政書士事務所WITHNESS 代表・熊本県行政書士会 第05430405号)最終更新日:

運搬の基準と車両・容器

産業廃棄物を運ぶときは、廃棄物処理法の「収集運搬の基準」を守ります。基本は、飛び散らない・流れ出ない・におわないように運ぶことです。許可の申請でも、運ぶ品目に合った車両と容器を持っているかが審査されます。このページでは、運搬の基準と、品目ごとの車両・容器の例、熊本県の審査で見られる点をまとめます。

収集運搬の基準

  • 飛散・流出・悪臭を防ぐ産業廃棄物が飛び散ったり流れ出たりしないように運びます。悪臭・騒音・振動で生活環境を損なわないようにします。
  • 車両の両側面に表示「産業廃棄物収集運搬車」の文字、会社名(氏名)、許可番号の下6けたを、見やすいように表示します。熊本県の記載例では「産業廃棄物収集運搬車」が5cm角、ほかは3cm角の文字です。マグネットでもかまいません。
  • 書面を車両に備える許可証の写しと、マニフェスト(電子マニフェストの場合は、決められた事項を書いた書面や画面)を車両に備えておきます(マニフェスト)。
  • 特別管理は容器と分別特別管理産業廃棄物は、ほかのものと混ざらないように区分し、運搬容器に入れて運びます(特別管理の許可)。

品目ごとの車両・容器の例

決まった車両・容器を使わなければならないわけではありません。品目の性状に合わせて、飛散・流出を防げるものを選びます。代表的な例です。

品目 車両・容器の例
がれき類・ガラスくず等・金属くず ダンプ車、鉄製コンテナ(アームロール車)。土砂等運搬禁止の車両は使えません。シートを掛けます
木くず・紙くず・繊維くず・廃プラスチック類 ダンプ車・平ボディ車・コンテナ。軽くて飛びやすいので、シート・ネットを掛けるか、フレキシブルコンテナに入れます
汚泥 水密性のあるダンプ車・密閉コンテナ、ドラム缶。泥水が漏れないようにします
廃油 タンク車、ドラム缶・ペール缶(ふたを閉め、倒れないように固定)
廃酸・廃アルカリ 耐腐食性のタンク車、ケミカルドラム缶・ポリタンク(栓を閉め、固定)
燃え殻・ばいじん・鉱さい 密閉コンテナ、フレキシブルコンテナ。飛散しないよう湿らせたり、ふたをしたりします
動植物性残さ・動物のふん尿・動物の死体 密閉容器、タンク車など。においと汁の漏れを防ぎます。フレキシブルコンテナでは運べません
蛍光管・電池など(水銀使用製品) 専用容器やドラム缶に、割れないよう緩衝材で包んで入れます(水銀を含む廃棄物)
石綿含有産業廃棄物 割れないように積み、シートで覆います。廃石綿等は専用の袋で二重に梱包します(石綿を含む廃棄物)

熊本県の審査で見られる点

熊本県の「記載内容等チェック表」では、車両・容器について、次の点が確かめられます。

  • 品目を運べる車両があるかトラクタ(けん引車)しか持っていない、固形物を運ぶのにタンク車しかない、がれき類・ガラスくず等を運ぶのに土砂等運搬禁止の車両しかない、といった計画は認められません。
  • 品目に合った容器か廃酸にケミカルドラム缶やポリタンク、蛍光管に専用容器など。蛍光管をフレコンバッグで運ぶ、動物の死体・ふん尿をフレコンで運ぶ、といった計画は飛散・流出・悪臭のおそれがあるとされます。
  • シートを含めた写真軽いものや石綿含有産業廃棄物をシートなしで運ぶ計画になっていないか。シートも含めて、運搬施設の写真を出します。
  • 量に見合う台数・積載量か取り扱う品目と量に対して、車両の種類と台数が合っているか。車両ごとの用途(どの品目に使うか)も書きます。
  • 使う権限がある車両か1台は自社所有(または車検証の使用者欄に申請者)の車両。ほかの車両は使用承諾書やリース契約で、許可の期間中使えることを示します。

土砂等運搬禁止の車両は要注意

車検証に「土砂等運搬禁止」とある車両では、がれき類・ガラスくず等・鉱さいは運べません。申請では、車両一覧の備考欄にその旨を書き、ほかの品目に使う計画にします。建設工事で出るがれき類を運ぶなら、土砂の運搬ができるダンプ車が必要です。

積替え保管をする場合

運ぶ途中で、いったん下ろして保管し、積み替えて運ぶ場合は、「積替え保管あり」の許可が必要です。保管の場所・高さ・囲い・掲示板などの基準を満たす施設が要り、あとから始める場合は変更許可になります(変更許可)。積替え保管をしない許可でも、引き受けた廃棄物を自社の駐車場などに置いておくことはできません。

運ぶ品目と車両の組み合わせから、ご相談ください

行政書士事務所WITHNESSでは、お持ちの車両と容器を伺い、申請できる品目と、追加で用意したほうがよい容器をご案内しています。車両の写真の撮り方もお伝えします。

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出典:廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第12条・第14条、同法施行令 第6条・第6条の5、同法施行規則 第7条の2の2・第10条、熊本県循環社会推進課「(更新・変更)記載内容等チェック表」「(4)産業廃棄物収集運搬業届出関係様式」。2026年10月時点の内容です。

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